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岩下川
【いわしたがわ】


西国東(にしくにさき)郡真玉(またま)町にある川。高田川水系の都甲(とごう)川の支流。「天明年中六郷山寺院名簿」に,「天然寺は,南向にして七間半の堂あり。其の前に谷川あり。本尊は不動明王なり。寺の後は崖壁なり。一方に六所権現の社あり。岩洞の下に造り掛けたり。神右に並て講堂あり南向,入三間平四間の堂なり。本尊は観世音菩薩〈九州三十三所薇杏霊地の一なり〉・薬師仏,傍仏は日光十二神将なり。堂ノ前に車橋あり。橋の西ノ傍に〈水ノ中〉わたり二間余高さ四間余の石たてり。是に不動ノ像を切付ケたり。左右にコンガラ・セイタカの二仏あり。此辺岩下川ノ北に小石祠そこばくあり。此区の水西を指て高田ノ方に流れ出るなり」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7228904