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大谷池
【おおたにいけ】


東国東(ひがしくにさき)郡国東町大字浜崎大谷にある池。「東国東郡村誌」に,「富来(とみく)町大字浜崎の内元寺山村は文化年間以前迄旧杵築(きつき)管内屈指の貧村にして,水利に乏しく年々旱害に罹らざるなく,歳々旧領主に救助を仰がざるなき悲境の貧窮団体なりき,当時の庄屋佐藤嘉助なるもの水利を起さんと欲し,下役人に謀り意を決して溜池新築の議を旧領主松平市守に乞ひ,遂に官費の補助を得て文化七年三月工を起し年々継続工事を起し,仝十三年秋粗に功を竣之,文政四巳年に至り再び堤防築き上げの議を講ず,時に民力稍裕かに赴きたれば民皆大に悦び直ちに工を起し翌春に至り全畢焉速見郡元八坂村白水池本郡元横城村尾十池及此大谷池を以て旧杵築領の三大池と称せらる」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7229284