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木付浦
【きつきうら】


守江湾の西岸の浦。「古本九州軍記」に,「天正六年茲,其比伊予国河野ノ一族能島・久留島が士ども小船百余艘に取乗て豊後国速見郡木付真鍋ノ浦々に襲来る大友家の番士あれども元来能島・久留島は船闘に名を得たれば,大友家ノ番士応対までもなく府内に注進しければ,指当りたる敵を追払ひでは叶ふまじとて利光・朽網を大将として二千余人を指向らる。十月三日木付ノ浦に著陣す。能島・久留島の者ども是を見て取合て由なしとやおもひけむ己が島々に漕帰る。利光・朽網は速見郡に滞留,臘月に成て府内に馬をぞ入レにけるなども見えたり」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7230094