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来浦川
【くのうらがわ】


東国東(ひがしくにさき)郡国東町の北部を南西から北東に流れる川。「豊後国志」に,「源ハ文珠山東北に発し,直行して岩戸寺・長野・来浦を過ぎ,来浦ノ浦に至り,海に入る」とある。流長9.05km。2級河川。農業用水で堰29。流域の文化財には,岩戸寺集落に岩戸寺があり,本尊は木造薬師如来坐像(平安初期作,県文化財)。六所権現社の近くには国東塔があり,県下で一番古いとされる。塔の高さ3.29m。塔身に「弘安六年大歳癸未九月日」の銘がある。安近に地蔵像・石殿,寺中に宝塔・宝篋印塔・五輪塔,松の木に石祠,峰に宝篋印塔・五輪塔,猿坊に宝篋印塔・板碑・石幢,戸城に宝篋印塔・馬頭観音,坊中に五輪塔群,三世仏に仁王像などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7230267