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蛇生瀬渓谷
【じょうぜけいこく】


大分川の支流芹川の渓谷。芹川ダムの下から庄内町の袋(ふくろ)の手前まで大竜(おおたつ)山(624.3m)の山腹にS字形をなす。昔,この渓谷の近くにいた働き者の農家夫婦が竜神に祈願してきれいな娘を得たが,15年を経て,月夜にお礼参りにいくと娘は淵にとび込む。まもなく黒雲が出て,月がかげり,淵に白波がたち,水面から娘が顔を出し,竜神の子であることを告げて淵に沈んだ。これからのち蛇生瀬の名がつけられたという伝説がある。上流に芹川ダムができ,渓谷美がややうすれた。また蜘蛛が狩人に糸をかけようとした話も伝わっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7231033