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白浜
【しらはま】


白ノ浜・白ケ浜とも書く。黒浜と合わせて碁石浜ともいう(西遊雑記)。北海部(きたあまべ)郡佐賀関(さがのせき)町の東北部大字関にある浜。佐賀関半島先端の東側海岸にある五浦の1つ(豊後国志)。日豊海岸国定公園のうち。浜石は絹雲母片麻岩(中に石英を含む)からなり,白色であるのでこの名がある。「太宰管内志」にも見え,「豊後国志」には,「遠見山下にあり,西行山家集に鷺島という。東崖の上に望楼台址あり。蓋し古関司のある所……その下南面の海浜に五浦あり。その一を白浜という。海面水色潔清,白石,一他石の雑汚なし。その石瑩白玲瓏玉のごとし。制造を仮らずして,棊子を作るべし」とある。西行は「山家集」では,「烏崎の浜の碁石と思ふかな白浜知らぬすかしまの里」と詠んでいる。→手談池(しゆたんいけ)




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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