100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

高田川
【たかだがわ】


国東(くにさき)半島南西部を西流し,周防灘に注ぐ川。桂川ともいう。「豊後国志」に「武蔵郷両子山南谿に発し,小野に至り,南行して沓掛の東を過ぎ,波多方川を合す。西向,両沓掛間を過ぎて,観音堂北に至り,上野を遶り,菊山ノ水を導いて,中に至り,相原川を合す。池部を過ぎ,蕗川を合す。北流して小田原を遶り,南折佐野に出づ。又北向森を過ぎ,高宇多・智恩寺西に至り,松行水(都甲川)を合す。西流河原を過ぎ,高田・芝崎に至り,北流海に入る。二街の間,或は桂川と称す」とある。延長29.457km。2級河川。農業用水で堰273か所。農業用ダムとして並石ダムがある。流域は米麦を主体としており,丘陵地帯には柑橘類,山間地帯では畜産・茶・養蚕がある。また文化財には平安末期の古刹・仏像・磨崖仏・石造美術品が散在している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7231444