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津久見島
【つくみしま】


臼杵(うすき)湾の小島。小竹(ささ)島ともいう。臼杵市大泊(おおどまり)のうち。日豊海岸国定公園に属する。周囲約3km。標高166.2m。島の西側は砂浜で津久見島漁港があり,ほかは波食による洞窟の多い断崖絶壁。スダジイの原生林が全島を覆い,アゲハチョウ科のミカドアゲハ(県天然記念物)が生息。現在,民宿を営む家1軒がある。寛永元年,臼杵藩主稲葉一通が,臼杵城の鬼門守護神として近江の竹生島の祭神を分霊して祀った弁天堂がある(臼杵小鑑)。島名は竹生島の転訛説と,臼杵城本丸や洲崎(すざき)から見る中秋の名月が,島の傍らから昇ることから月見島と呼ばれたという両説が相半ばする(臼杵物語)。季節によりキャンプ・釣客が訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7231787