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津房川
【つぶさがわ】


駅館(やつかん)川の支流で最長の川。大分郡湯布院(ゆふいん)町の塚原高原盆地の水を集め,戦川(たたかいがわ)砂防ダム・仙人峡・六郎丸の津房(つぶさ)川断層に沿う津房谷を経て,安心院(あじむ)盆地で深見川・佐田川と合流し,広瀬・小坂(おさか)・沖を流れ三又(みつまた)で本流となる。支流に天間(あまま)川・崩ガ迫(つえがさこ)川・滝川・板場川がある。最上流の由布(ゆふ)岳からの土砂流出が多く砂防ダムが人工滝(5か所)をなし,滝川には東椎屋(ひがししや)の滝がある。水路式発電所も4か所あり水量も豊富である。飯田(はんだ)・広瀬付近は釣人で賑わう。「西行歌」に,「豊国の小坂の洞の朝嵐 心してのれ沖の舟人」とあり,新洞(しんどう)から小坂付近には舟が浮かぶこともあったようである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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