100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

刀自ケ浦
【とじがうら】


津久見市四浦(ようら)地区久保浦のなかの浦。豊後水道国定公園地域。戸数48。後背地の山全域にミカン園が開かれ,珪石採掘中で,四浦~日代(ひじろ)間は未開通。きんちゃく一統をもつ漁村でもある。10km北方の無垢島付近が漁場。天正14年薩摩の島津家久軍は大友配下の栂牟礼(とがむれ)城主佐伯(さいき)惟定との堅田(かたた)合戦に大敗した直後,久保泊城戦に転じた。島津軍は降伏することをすすめるため幾度か使者を出した。その時使者がいつも舟を着けるのが当浦であった。佐伯軍は降伏を拒否したため島津軍は刀自ケ浦の入江に舟を着け朝から正午まで鉄砲で攻めてきた。しかしこの久保泊城の攻略も失敗した(津久見の歴史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232007