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中川
【なかがわ】


佐伯(さいき)市北東部を流れる番匠川デルタの分流。佐伯市街地と長島の間を流れ,中江川の分岐点から佐伯湾へ注ぐ間2.8kmをいう。中流の幅35m。昭和初期まで阪神地方から葛(かずら)港へもたらされた諸荷物を定期回漕船がここを通って市内に運んだ。ほかに,上浦町・大入(おおにゆう)島・鶴見町の浦々の小船も入帆した重要な交通路であった。昭和25~30年にかけて番匠川下流の流路を変更したため流れはほとんどなく,水は濁っている。下水溝の役目を果たしているが魚は住む。橋梁は下流から昭和8年に海運橋,同41年に新常盤(しんときわ)橋,同54年に間(はざま)橋,同38年に塩屋(しおや)橋,大正6年に中川橋が架けられている。河口近くの海運橋付近は,台風時の小型船避難集結場所となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232147