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日足浦
【ひあしうら】


宇佐市大字日足付近の古名か。現在,宇佐市の東部を北流する寄藻(よりも)川の支流日足川沿いの御許(おもと)山北麓に日足集落がある。「宇佐宮縁起」に,「金光の日足常に放つ如し,今これを日足の里という」とある。宇佐神宮の東1.5kmにあることからの地名である。「豊前志」などによると,日足の南無会(なむえ)は神亀2年法蓮和尚が弥勒寺を建立し,天平8年宇佐神宮境内に移されるまで伽藍があったところで,今その礎石がある。「宇佐小山田文書」に,「日足村新開田七段……今は海辺に遠く一里余りあるべし」とある。集落の北側の水田面は標高5mで,谷口に橋津の地名や,和気清麻呂の舟繋石もあることから,この日足の入江を日足浦と称していたのであろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232809