100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

東耶馬渓
【ひがしやばけい】


山国川の支流屋形(やかた)川の流域の渓谷。下毛(しもげ)郡本耶馬渓(ほんやばけい)町・三光村・宇佐市などにおよぶ。成層集塊岩,旧耶馬溶岩の浸食風景である。北部に一大メサ八面(はちめん)山があり,箭山(ややま)神社・大池・小池などがある。上流の中の迫・仙岩台・地蔵峠の景はいずれも巨大なる集塊岩の景で,地蔵峠の南は万里の長城の異名があり,高さ約50mの絶壁をなし,頂上には幅1~2mの小径が,約3kmにもおよぶ。また鹿嵐(かならせ)山は標高758mのトロイデ型火山でペディオニーテの中にそびえ立ち,5月には全山淡紅色のツクシシャクナゲに彩られる。昭和49年から本耶馬渓町大字今行(いまゆき)字枌(へぎ)で小洞穴の発掘調査が行われ,50余体の縄文初期の人骨などが出土している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232878