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菱形池
【ひしがたいけ】


宇佐神宮本殿が鎮座する亀山の北麓下にある池。菱潟池ともかく。「豊前志」に,「宇佐三山の亀山・大尾山・西山をその形から菱形山といゝ,三山の間の自然の池を菱形池。池の多くは田となりわずかに其の半を残せり。大弐(だいに)の池ともいふ」とある。その一部は水田であったこともあり,また一部を大宰大弐大江匡房(まさふさ)が掘削したものであろう。池の南にはその水源と思われる神井戸,池の小島やその近くに能舞台・絵馬殿・天満神社などの境内社があり,初夏の菖蒲の花や能舞台・神社の朱色が水面に映えて美しい。池中の鯉も多く境内最大の池である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232914