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冷川
【ひやかわ】


直入(なおいり)郡久住(くじゆう)町の北部を東流する川。流長3.21km・流域面積4.2km(^2)。「豊後国志」に,「三源。一は大船山南足清水山に発し,東を指し,柚木・向原間を過ぎ,冷川に至る。名を冷川と曰ひ,下流は馬場東に至る。一は大船山芹山渓を出で,嶽鹿寺・板切間を過ぎ,湯上・七里田の間を経,石田南をめぐり,馬場東に至り,冷川に会す。一は小竹の水,市・石田を過ぎ,新田の南をめぐり,長野に至り,冷川に入る」とある。後2者は市川・七里田川で,いずれも芹川上流の支流である。冷川の流域は嶽麓寺・仏原など仏教遺跡とも思われる地名が多い。嶽麓寺は応安3年入元僧の放牛禅師が建立したもので,現在,廃寺となり,集落名になごりをとどめている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232965