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広瀬川
【ひろせがわ】


豊後高田市の北部を東から西に流れる川。両子(ふたご)火山体の西南方山麓草地の3放射谷に発し,入津(にゆうつ)の北で合流し,西流して呉崎新開・西国東(にしくにさき)干拓地(第1・2区)の中を人工河川として流れ,周防灘に注ぐ。流長4.8km。2級河川。谷および新開の水田は広瀬川の堰14か所で灌漑される。呉崎新開は文政12年9月竣工,日田(ひた)代官見立新開で,面積は東西13町歩・南北32町歩余,水田は約63町6反・畑207町8反。呉崎新開の西に西国東干拓地の第1工区があり,干拓地の造成は農地法で国営事業,昭和33年10月15日竣工,昭和34年3月入植,農用地造成146.20ha・農家戸数150戸である。広瀬川は過去においてしばしば氾濫した。昭和54年6月30日の水害は集中豪雨によるもので,堤防は100mmを超す雨で増水し,五条橋のすぐ下流が両岸とも約20mにわたって決壊した。このため呉崎地区に濁水が流れ込み,5戸が床上浸水,457戸が床下浸水,田畑など約40haが冠水,田植直後だったため大きな被害となった。特産のスイカ・ネギにも被害がでた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7233025