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藤河内渓谷
【ふじこうちけいこく】


南海部(みなみあまべ)郡宇目町大字木浦内(きうらうち)字藤河内にある渓谷。「ふじがわち」とも読み,藤川内渓谷とも書く。北川支流の桑原(くわはら)川上流にある。祖母傾(そぼかたむき)国定公園のうち。宮崎県境にある新百姓(しんひやくしよう)山(1,273m)・夏木山(1,386m)・木山内岳(1,401m)・桑原山(1,408m)などの高峻な山地により形成された8kmの渓谷で,馬蹄型状に囲まれた花崗岩を主体に一部石灰岩・堆積岩よりなる。無数の甌穴・観音滝(高さ73.5m)のほか大小多数の滝がある。九州山地に多い平家落人伝説がある(大分の伝説)。秘境性にも富み,観光客も増加の傾向にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7233102