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八島
【やしま】


佐伯(さいき)湾奥の無人島。南海部(みなみあまべ)郡鶴見町大字地松浦(じまつうら),大崎鼻の沖1kmにある。日豊海岸国定公園のうち。属島に三栗島・大瀬がある。面積23.5ha・周囲4km・最高点98m。付近は磯釣・海水浴・キャンプの適地。佐伯藩では,参勤交代のため城下角石(かくいし)を出た御座船は,番匠川を下り沖合に出て,当島のかげに錨を入れ風待ちをするのを例とした(鶴見村誌)。「佐伯志」には,「正徳元年二月,城主命じて島巓に八大竜王の祠を建て,もって有漁を祈らしむ。また,享保八年五月,牧場を島中に設け,数頭の馬を放たしむ」とある。現在,八島竜神社がある。島の所有者は地松浦・二又(ふたまた)の共有であるが,竜神社は鶴見漁協のもの。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7233851