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赤池渓谷
【あかいけけいこく】


串間市の北西部山地を流れる大矢取川の渓谷。大矢取川は福島川の1次支流で,古第三紀層に属する日南層群からなる山地を浸食して南流する。川の中流大矢取から下流にかけては,地質時代の霧島火山噴出物である溶結凝灰岩の堆積がみられ,赤池渓谷とは通常この部分に形成されている谷をいう。ここでは川の浸食作用が急流をつくり滝を懸ける。また岩石の質や節理と流水量があいまってつくる甌穴(ポットホール)もみられ,これに両岸から覆いかぶさるように茂る照葉樹が渓谷美を際立たせる。赤池渓谷の名称については,赤味を帯びた谷壁がそもそもの由来なのかもしれない。近年串間市によりキャンプ場が設けられ,シーズンには行楽客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234247