沖の浜
【おきのはま】

県北部，延岡市北東部の南浦地域の南部にある砂浜海岸。日豊海岸国定公園に属する。浦城湾の湾口砂嘴の基部に当たり，長さは約500m。南北浦（六ケ浦）海岸と呼ばれるリアス式海岸の一部で，中生代白亜紀の九州南部の山地が，沈水して形成された。リアス式海岸の特色の１つとして，陸地を刻む谷の沈水によって生じた湾は樹枝状に分布し，現在の海岸線よりもずっと奥の方まで入り込んでおり，この湾入に形成された小規模な浜が沖の浜である。沖の浜の北に十数戸の小規模な漁業集落があり，東方に七島がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7234613