100辞書・辞典一括検索

JLogos

19

川内川
【せんだいがわ】


加久藤盆地を西流する1級河川。熊本県境付近を源流域とし,えびの市内を西流する。全体的に西高東低の地形をもつ本県の川は,ほとんどが東流するが,この川だけが西流して川内市(鹿児島県)で東シナ海に注ぐ。全長137km,うち県内流長35km。源流域は盆地を囲む南北の山地で,ここに谷をつくる小河川を集めて盆地を潤す。古来この盆地は良質の「まさき米」の産地として知られ,本県の穀倉の1つ。豊かな土地は中世には係争地であった。地理的にも日向・薩摩・肥後3国の接点に当たるので,島津氏と伊東氏はここ木崎原(きざきばる)で戦っている。この川には支流も多く,県内分だけでも池島川・白川・長江(ながえ)川など20河川を数える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235304