100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

蘇陽峡
【そようきょう】


五ケ瀬川上流域にある峡谷。西臼杵(にしうすき)郡五ケ瀬町と熊本県との境界をなす五ケ瀬川のつくる峡谷をいう。峡谷付近は九州山地と阿蘇火山の外輪山の接点で,火山の噴出物である溶結凝灰岩が分厚く覆っており,それを川が浸食して峡谷を形成している。100m近い絶壁が10km余も連なっており,スケールの大きさでは高千穂峡に勝るものがある。雲海の名所国見ケ丘は峡谷の右岸にある。秋も深まり冷え込みが厳しくなると雲海をみるようになるが,祖母(そぼ)連山や阿蘇五岳が雲の海に浮かぶ島のように見え,天孫降臨神話を彷彿させる景観を呈する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235322