唐船八重
【とうせんばえ】

東臼杵(ひがしうすき)郡門川町庵川から南の沖へ約750mほど延びる岩礁。名称の由来についてはその形が唐船（外国船）に似ていることによるとする説と，外国船がここで難破し沈んだことによるとする説とがあるが，江戸期難破した船の外国人がもっていたというビンが，門川町本町に伝えられているので，後者の説が有力である。唐船八重は現在漁港（庵川港）として機能し，岸壁・防波堤・灯台などが岩礁を覆い，一部の岩礁がみられるだけである。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7235540