渡川
【どがわ】

東臼杵(ひがしうすき)郡南郷村南部を東流する１級河川。小丸(おまる)川の１次支流。全長23.6km，流域面積94.5km(^2)。東臼杵郡椎葉(しいば)村境付近の山地を源流域とし，深いＶ字谷を刻んで東流し，児洗(こあらい)地区の下手で本流に合流する。全流域を通して谷底平野は未発達である。往時この川筋は細島（日向市）と米良(めら)地方を結ぶ往還で，日常消費物資はこの道で運ばれていた。東臼杵郡東郷町下山ケの下渡川にある渡川ダムは県営として最初の多目的ダムで，下流の下村（下山ケ）には渡川発電所（１万2,000kw）がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7235547