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祝子川
【ほうりがわ】


大崩(おおくえ)山(1,643.3m)周辺山地を源流域とし,東臼杵(ひがしうすき)郡北川町から延岡市北部を貫き日向灘に注ぐ1級河川。五ケ瀬川の1次支流で,県北地方の主要河川の1つ。全長35km,流域面積137.7km(^2)。源流域の地質は花崗岩からなるため,浸食により変化に富む河床となっている。これが周囲の植生と相まって美しい祝子川渓谷をつくっている。近年この渓流を訪れる行楽客が増加しつつある。祖母傾国定公園の一部をなす。ここから鹿川(ししがわ)越に至るコースは,明治10年の西南戦争の際,西郷軍が敗走した道として知られる。源流域から中流域まで谷底平野の発達はなく深いV字谷が続く。上祝子発電所(3,200kw)と祝子発電所(1万6,800kw)がある。沖積平野は桑平地区(延岡市)あたりからみられ,下流域では五ケ瀬川や北川とともに延岡平野を形成する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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