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丸島
【まるしま】


大淀川河口に位置する小島。面積4万2,900m(^2)。宮崎市で日向灘に注ぐ大淀川は,河口に砂嘴やラグーン(入江)を形成しているが,当島は砂州からなる。かつて右岸の赤江地区と陸続きであったが,現在は離れ,島から東へ延びる導流堤がある。地名の由来は,その名の示すように形状を表したものであるが,現在は必ずしも丸くはない。鳥獣保護区に指定されていることもあって,シベリアからカモ・シギ・セキレイなどの鳥類が飛来する。昭和54年には,島周辺で過去最高の2,400羽のカモが観察されている。翌年,一ツ葉有料道路第2期工事で,丸島に一ツ橋大橋建設のため橋脚工事が施工された。この工事によりカモの数は,1,400羽に激減したが,現在,漸増しつつある。丸島は大淀川河口の探鳥地の1つであり,ブナ・シイの広葉樹や竹が群生している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236052