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宮ノ浦
【みやのうら】


県南部,串間市南東部の大納(おおの)にある海岸。日南海岸国定公園に属する。宮ノ浦は都井の立宇津(たちうづ)・毛久保とともに昔からの漁港で,「日向地誌」には「本村(大納村)ノ南海浜ニ沿フ東西二十余町南北十余町人家五十四戸」とある。現在はブリ大敷網で知られ,小型動力船でイセエビ・トビウオなどを水揚げする。好漁場に近いが,後背地に恵まれていないため,漁業の発達には制約がある。宮ノ浦には鳥羽上皇が漂着し病死した地との言い伝えが残る。宮ノ浦の近くにある恋ケ浦は,上皇一行が都の空をはるかに望み,都をしのんでいた地と言い伝えられている。地質的には日南層群(7,000万~2,600万年前)の砂岩や頁岩が分布している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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