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柳原川
【やなはらがわ】


東臼杵(ひがしうすき)郡諸塚村の中央東部寄りを北から南に貫流する2級河川。耳川の1次支流である。全長17.7km,流域面積は62.6km(^2)である。全流域が急峻なV字谷の連続する小河川だが,諸塚ダムの建設がこの川を有名にした。わが国の電力界は昭和35年を境に水力発電と火力発電の比率を逆転して火主水従型となるが,小回りのきかない火力発電を中心に据えたことで,深夜など電力需用の少ない時間帯の余剰電力処理の問題を抱え込むことになった。そこで深夜の余剰電力で川の水をダムに揚げて貯え,昼間の需用にこたえようとする発電方式が考案された。揚水式発電と呼ばれるこの方式の最初の例として建設されたのが諸塚ダムであった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236264