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奄美諸島
【あまみしょとう】


南西諸島の中央部に北東から南西に連なる列島で,喜界島(56km(^2))・奄美大島(710km(^2))・加計呂麻島(82km(^2))・請島(14km(^2))・与路島(9km(^2))・徳之島(248km(^2))・沖永良部島(95km(^2))・与論島(21km(^2))からなり,沖縄島と吐噶喇列島の間に位置する。奄美大島から徳之島までは主として,古生代・中生代の岩石からなる島で,毒蛇ハブ,国特別天然記念物のアマミノクロウサギ・国天然記念物のルリカケスが生息する。喜界島・沖永良部島・与論島は隆起珊瑚礁の石灰岩からなる琉球層群を中心とする島で,ハブは生息しない。いずれの島もサトウキビ・サツマイモの生産と和牛の飼育が行われ,大島紬を特産物とする。この列島は琉球王の支配するところであったが,慶長14年の島津家久の琉球征伐以後,島津氏の支配するところとなり,特に藩政末期においてはサトウキビの強制栽培など過酷な支配を受けた。第2次大戦末期に米軍に占領され,昭和21年2月2日の布告により米軍琉球政府の統治下に入った。昭和28年12月25日に日本へ復帰した。奄美大島に名瀬市,大島郡笠利町・龍郷(たつごう)町・大和村・宇検村・住用(すみよう)村・瀬戸内町の1市3町3村が,徳之島に大島郡徳之島町・天城町・伊仙町の3町が,沖永良部島に同郡和泊町・知名(ちな)町の2町が,喜界島・与論島にはそれぞれ同郡喜界町・与論町があり,加計呂麻島・請島・与路島は同郡瀬戸内町に所属する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236457