100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

伊唐浦
【いからうら】


出水(いずみ)郡東町の伊唐島にある入江。天然の良江で,人が両手を丸く広げて囲んだような形をしている。「三国名勝図会」に出てくる鰐之浦はこの入江全体を指すと思われるがはっきりしない。長島本島宮ノ浦と10分ぐらいで定期船で結ばれている。船の着く所を戸渡といい,集落(130戸)のほとんどがここに集中している。もともと伊唐島は無人島であったが,貞享3年に長島本島から8戸ほど転住したらしい。小学校はあるが中学生・高校生は長島本島に通っている。天然の入江を利用して,真珠・ハマチ・タイの養殖が行われている。入江の西の奥まったところを摩手(まて)の浦という。この摩手の浦の裏側に鳥ノ崎がある。ここはシラサギ,その他の鳥の楽園となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236516