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大川
【おおかわ】


フーゴ(大きな川の意の方言)ともいう。名瀬市朝戸の背後にある松長山・朝戸峠・和瀬峠付近を水源とし,朝戸・伊津部勝・小湊を貫いて太平洋へと注ぐ河川。延長約11.6km。かつては,朝戸付近まで海水のある溺れ谷であったが,この河川の堆積作用によって細長い谷底平野が形成されたものである。流域は,名瀬市最大の広い沖積平野が開け,水田・畑地に利用されている。また支流も多く,各支流が平野部に出るところに小扇状地が形成され,朝戸・伊津部勝・名瀬勝・西仲勝などの小集落が塊村をなす。付近は,高燥地のために,サツマイモ・サトウキビ畑などに利用されている。上流には,付近の農業用水・飲料水などを供給する多目的ダム,大川ダムが建設され,市民の生活に大きく貢献する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236808