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大淀川
【おおよどがわ】


曽於(そお)郡末吉町に源を発し,宮崎県都城(みやこのじよう)市を経て日向灘に注ぐ宮崎県内最大の1級河川。延長107km・流域面積2,230km(^2)。都城盆地で東方の鰐塚山地から流出する萩原川・沖水川・東岳川,西側から横市川・庄内川・九谷川・高崎川を集めて北流,盆地壁を貫いてさらに北流し,九州山地に源を発し小林盆地を貫流する岩瀬川を合して東流する。さらに北から浦之名川・本庄川を合して南東へ流路を大きく湾曲しながら宮崎市街地を横断し,宮崎県内最大の沖積平野を形成しながら日向灘に注ぐ。上流部の都城盆地周辺,鰐塚山地は中生層からなり,盆地内には沖水川・東岳のつくる扇状地がみられる。西側一帯にはシラス台地やその浸食段丘が形成されている。当河川の源流付近は安楽川との河川争奪の行われたところで,国道222号の通過する南之郷高岡口付近は典型的なウィンドギャップ(空谷)とみなされる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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