折口浜
【おりぐちはま】

阿久根市の北西部，折口川河口から脇本までの延長２kmの海岸。阿久根県立自然公園の一部。遠浅で小規模な砂丘も形成されているので海水浴場として利用され，脇本海水浴場がある。海岸と並行して国道389号が走るなど交通の便が極めて良く，駐車場も広いので県外からの海水浴客も多い。砂丘上の松は，近年虫害のため枯死したものが多い。海岸沿いの畑地では，葉煙草・スイカ・エンドウ等の栽培が盛んである。隣接の脇本は，もと出水(いずみ)郷に属したが，藩政時代に阿久根郷に合併され，昭和30年までは，三笠地方の中心であった地で，幕末から明治期にかけて，松木弘安（寺島宗則），石沢柏州などの人材を輩出した地でもある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7236955