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加治佐川
【かじさがわ】


揖宿(いぶすき)郡頴娃(えい)町と川辺(かわなべ)郡知覧町との境を流れる河川。源を頴娃町雁俣山に発し,浮辺川を合わせて門之浦に至り東シナ海に注ぐ。延長8km。流域には上流から上加治佐・源川・加治佐・流合・高吉・飯野・上木原・耳原・仁田尾・中渡瀬・門浦などの集落がある。枕崎市・知覧町・頴娃町にまたがる南薩台地の中では唯一の永久河川であり,他の河川はいずれも梅雨時や台風時の降雨時だけ流れる涸川である。仁田尾から上流では夏季と冬季,極端に水量が少なくなる。阿多溶結凝灰岩からなるこの台地は割れ目や節理が発達し,台地中央部では地表水のほとんどが浸透してしまい,河口付近で湧水する。中渡瀬にある湧水は量が多く,知覧町南部地区の上水道源になっている。河口は門浦・大川の漁港として利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237019