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神ノ島
【かみのしま】


川辺(かわなべ)郡笠沙町片浦の沖合い約1kmにある無人島。付近に散在する小島の1つ。「三国名勝図会」には「竹島,片浦港口より東北十町許の海上にあり,周廻五町四十間,高さ六十間,島上に石祠あり,祭神瓊々杵尊」とあることから江戸期は竹島と呼ばれたらしい。竹は生えないので竹島は「岳島」または「高島」が原名という説もある。神ノ島の由来はニニギノ尊の石祠により,地形図作成の頃から呼ばれたらしいが不詳。享保年間に野間神社の大宮司にまつわる化猫騒動伝説の島でもある。現在は大宮司の子孫にあたる土居サト氏の個人所有地。宅地628m(^2),魚付保安林4,015m(^2)となっているが無人島。名勝笠沙路の佳景の1つをなす。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237125