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高尾野川
【たかおのがわ】


出水(いずみ)郡高尾野町を北流する河川。河口部は出水市飛地に属する。かつては水無(みずなし)川・水成(みなし)川ともいった(地理纂考)。県北部出水山地の主峰紫尾(しび)山に源を発し,高尾野町を北流して八代海に注ぐ。延長21.5km・流域面積200.5km(^2)。扇状地の中流部では,冬季伏流し涸川となる。別称については,同書に「秋より翌春に至るまで流水地中を潜行して川面乾涸し……因って名を得たり」とある。昭和41年県営事業による防災ダム完成後は灌漑用水も安定した。河口部は藩政時代からの干拓地が広がり,野田川と合するようになった。荒崎新地から出水干拓地一帯はツルの渡来地として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238090