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高須川
【たかすがわ】


垂水(たるみず)市南部の高隈山地南西部御岳付近を水源とし,鹿屋(かのや)市内花里・有武・小薄・花岡・高牧・白水・上野・野里の各町の境界をなして,高須町で鹿児島湾に注ぐ河川。河口から上野町高橋までが,2級河川で,6.5kmあり,その上流は準用河川で7.6kmある。当河川上流の花岡町と小薄町の町境付近の峡谷に県天然記念物カワゴロモ(カワゴケソウ科)が生育している。当河川から木谷用水・野里用水などが引かれている。木谷用水は,花岡島津2代久尚の後室岩子により,約8年かけて安永9年竣工したもの。垂水市柊野字川内から取水し,山腹にいくつかのヌキ(水を流す隧道)をうがち,花里を経て,近在に至る約4kmで,20町余が開田された。その後漸次北原・海道町へと拡張した。昭和初期まで,生活水としても使用された。河口より300mは,藩政時代大隅西岸の要港高須港で鹿屋郷の門戸であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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