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竹島
【たけしま】


鹿児島郡三島村に属し,開聞岳の南約38kmの洋上に浮かぶ島。周囲13.5km・面積4.2km(^2)。最高地点は馬籠山で219.9m。霧島火山帯に属する火山島で,硫黄島とともに鬼界カルデラの外輪山の一部にあたるため,断崖絶壁に囲まれた島である。地質は輝石安山岩と溶結凝灰岩からなる。焼畑耕作の跡のほとんど全島を直径6~7cm,高さ5~6mのリュウキュウチクが覆い,竹の間にはタブ・アカメガシワ・コウジウツギなどが,海岸の海食崖の上にはハマヒサカキ・ガジュマル・アコウなどの植物が生育している。耕地は全島で4haしかなく,甘藷・野菜が栽培され,漁業も船の係留施設不完全なため自給程度である。最近,竹の子加工工場ができ,男女総出の収穫と缶詰加工は肉牛飼育とともに島の基幹産業になっている。島には鹿児島港の名山岸壁を起点とした,村営船「みしま」が4日に1便以外に交通機関はなく,3時間30分を要す。村役場は鹿児島市にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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