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照島
【てるしま】


串木野市に属し,島平港の海岸から南約100mの海上にある島。東西250m・南北100m・面積1.3haで,溶結凝灰岩からなる小島。古くは寺島と呼ばれたことがあるという(地理纂考)。朱ぬりの太鼓橋で本土と結ばれているが,干潮時には干潟となり徒歩で渡れる。島を覆っていた松の大木は,ほとんど枯死してしまったが,南に野間岳・金峰山・吹上浜を,西に甑列島,近くに長崎鼻を望み,風景に恵まれ照島公園になっている。吹上浜県立自然公園に含まれる。寛政2年第26代藩主島津斉宣が来島,風景をたたえ,海岸にある奇岩をみて,驪竜巌(りりゆうがん)と名づけ,侍医に大書させたという字が今に残る。島の東部に大己貴命を祀る照島神社があり,境内には10数頭の鹿が飼育されている。島の入口に慶長3年島津義弘に連れられ対岸島平港に上陸した朝鮮人陶工の上陸記念碑が建っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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