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長目の浜
【ながめのはま】


薩摩郡上甑(かみこしき)村の北東部にある。古書には眺浦とある。「三国名勝図会」に「上甑村瀬上の海辺にあり,海渚に海鼠池及び旗間池,鍬崎池等あり(中略)海陸の風景絶佳にして,上甑第一の勝処なり」とある。上甑島の北岸に約7kmにわたって北西から南東方向に延びる砂州(正しくは礫州)で,内側に多くの潟湖をたたえる。砂州を構成するのは花崗岩その他の円礫で,大きいものは径1mを超える。北西側より南東側に向かって次第に礫の大きさを減じている。海鼠池の外縁をなす部分には高さ10mを超える巨大な浜堤がある。おそらく日本最大の浜堤であろう。中央やや北寄りが欠潰しているが,その部分の海岸では礫が天然に固結し,ビーチロックを形成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238552