別府川
【べっぷがわ】

姶良(あいら)郡蒲生町北部矢止(やとめ)岳に源を発して南流，姶良町を経て鹿児島湾奥に注ぐ河川。河口付近は姶良・加治木町境となっている。延長27.8km・流域面積176km(^2)。支流後郷(うしろごう)川は蒲生麓近くで前郷川を合わせ，幅約1.5kmの沖積低地を形成しながら山田川と合して帖佐(ちようさ)デルタを発達させている。デルタ地帯は国道10号沿いを中心に近年中小工場の進出もみられ，県都鹿児島市のベッドタウン化とあいまって県下有数の人口増加地域となっている。中流域の円形凹地米丸(よねまる)盆地は東方の住吉池とともに古い爆裂火口である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7239049