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三船浦
【みふねうら】


出水(いずみ)郡東町の長島北部にあるリアス式海岸の入江。入江をつくる半島の北半分は古第三紀の天草下島層群からなり南は新第三紀の輝石安山岩類からなる。泥質の入江で,入口の水深は30m弱で次第に浅くなっている。入江の奥にはトウセン(唐船)と呼ばれる松の木の多い船形の小島が沈降をまぬがれて2島残り,地名の由来に関係あるかもしれない。江戸期,海の関所であった津口番所が,現在の三船集落の伊勢神社のところにあったという。また,この地には浄土真宗本願寺派の発願寺があり,明治31年に,京都朝妻町にあったものを移転させたものである。自然の好条件を利用して昭和31年ごろから真珠の養殖が行われている。真珠の生産工場としては長島で一番大きい。長島全体で1年間に110万個の核入れをしている。ハマチの養殖も行われている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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