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宮山池
【みやまいけ】


通常みやま池と書く。川内(せんだい)市久見崎町から寄田町の海岸にかけて発達する寄田海岸砂丘裏にある湖。周囲2,200m・面積6万6,000m(^2)・水深8m。笠山の山麓に発する小流が,寄田海岸砂丘の発達によってせき止められてできた大小3つの堰止湖(みやま池・中池・小比良池)のうち最も北にある一番大きい池。北は古生層,東から南にかけて新第三紀の安山岩質岩石の山地に,西は砂丘帯に囲まれている。湖水色は褐色を帯び不透明。南北に長く,湖の中央部に小さな島がある。池の北西には,昭和59年7月運転開始予定の九州電力川内原子力発電所が建設中である。川内川流域県立自然公園の中に含まれ,風光に恵まれた湖畔には,原子力発電所展示館があり,知られざる観光地として観光客が絶えない。赤い着物の庄屋の娘と竜の伝説が残る。南にある小比良池は,東南アジア原産といわれるオニバスの自生地として,昭和30年1月県文化財の指定を受けた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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