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百合浜
【ゆりがはま】


寄りの浜ともいう。鹿児島県の最南端,大島郡与論町に属する与論島にある海岸。島の東北端。南北に連なる大金久(おおがねく)海岸の沖合い約2kmに,干潮時砂州が3~9か所あらわれる地点をいう。砂州の場所・数は日・月で変わり,グラスボートが往来する。エメラルド色に輝く海の中に浮かぶ白色の砂州は美しく,観光客も一度は訪れる所である。星砂もみられる。昔は浮かびあがる砂州の多少により,その年の豊凶を占ったといわれる。景勝地のため,隣りの沖永良部島と対照して「永良部長浜の いちやちよらしや あても与論寄りの浜の如やいかぬ」と詠まれたり,一方沖永良部島の人に「与論寄りの浜のいちや ちよらしやあても永良部長浜の如やいかぬ」と詠まれたりしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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