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阿嘉島
【あかじま】


座間味島の南西海上約2kmにある島。慶良間(けらま)諸島の1島。方言でもアカジマという。久場島などとともに座間味村字阿嘉を構成。面積3.96km(^2)・周囲12.32km・最高標高187m。中生代の千枚岩と,北端の黒崎から東端の端崎にかけて分布する砂岩片岩を基盤とする山地状の島。集落の立地する南部と東部に,堆積した海浜砂による低地が形成されている。佐久原の鼻と呼ばれる南方の岩から集落の西まで千枚岩・砂岩片岩と緑色片岩の互層などの奇岩が連なる。植生はリュウキュウマツを中心としてタブノキ・ホルトノキ・ハゼノキなどがあり,集落近くにはススキが見られる。半農半漁の島で,明治末期に始められたカツオ漁は,かつてはフィリピン方面にまで出漁する程であったが,昭和40年代に後継者が少なくなり廃れた。最近では自給的な野菜栽培,モズクの採取などに加えて,民宿などの観光産業が増加しつつある。南岸の阿嘉港は南に開ける良港で,唐船・和船の入港が古くからあった。近年整備され,定期船の接岸が可能となった。1日1便(夏季は2便)の定期船が,阿嘉港と座間味港・那覇(なは)港泊埠頭の間に運航されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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