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安慶名敷島
【あげなしくじま】


座間味島の南方にある無人島。慶良間(けらま)諸島の1島。方言ではアギナシクジマという。座間味村座間味に属す。面積0.14km(^2)・周囲2.06km・最高標高41.7m。中生代の千枚岩の丘陵で,浜には若干の砂浜がある。島の南に千枚岩の風化した丘や洞窟がある。北部に広がる砂浜は標高8m以下。南側には裾礁が発達しており,そのリーフ内に千枚岩でできた3個の巨大なクワァギナシク(小安慶名敷)と呼ばれる岩礁がある。砂浜近くにはハマゴウ・ハマグルマ・クサトベラ,丘陵部ではコウライシバ・ソテツなどのほか,数種の低木樹の植生が見られる。旧暦3月3日の浜下りには,潮干狩りに座間味島から人々が訪れる。水利の乏しい砂地ではあるが,第2次大戦後しばらく座間味島の人々によってイモなどが栽培されていた。現在では,ヤギの放牧が行われている。座間味島からわずか3分で渡れ,夏場は観光客の海洋レジャーの場所として人気を得ている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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