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阿護の浦
【あごのうら】


座間味島東部に位置して南に開く円形の湾入。座間味村阿佐の集落前面に開け,座間味島内に深く入り込んでいる。湾内の東部,大嶽下前の海は特に深く,大型船の避難港として利用される。かつては冊封船も風待ちのため入港したことがあったらしく,唐船グムイ(小堀)の地名が残っている。咸豊10年(1860)進貢船で清国福州に向かった蔡大鼎作詩の「阿護浦即事」は,「崎嶇霊嶽真難画 揺動山光一鏡中 魚躍飛鳶多勝景 凭高眺望馬鞍東」と景観をたたえている(山游草)。現在那覇(なは)港泊埠頭や阿嘉島の阿嘉港を結ぶ船が出入りし,港湾整備も進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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