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安部オール島
【あぶおーるじま】


沖縄本島北部東海岸,安部崎より東方約130mの海上に浮かぶ無人の小島。面積0.05km(^2)・周囲0.95km。名護市安部に属する。サンゴ石灰岩で形成される。安部の集落は勝連(かつれん)より安部大主が移住して創設したと伝えられ,オール島には安部大主の墓があり,現在でも勝連から墓参りに訪れる人々がいる。オールとは沖縄各地に見られるオー(奥武)と同義である。また害虫や悪霊を祓い封ずるオー(扇ぐ)だとする説もある。安部では旧暦4月のアブシバレー(畦払い)にオール島で祈願が行われている。オール島にはハブの生息は見られない。第2次大戦後まもない頃,米人宣教師が山羊の放牧を行っていたが,最近は釣場として知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239676