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石川川
【いしかわがわ】


沖縄本島中部,東海岸の金武(きん)湾へ注ぐ川。河川延長3.2km・流域面積10.31km(^2)の2級河川。恩納(おんな)村南部の山間部に源を発し,石川岳西麓から南流する肥前川と,西部から南東流するユマサ川を石川市街地西側で合わせ,東流し金武湾へ注ぐ。かつては中流域から下流域にかけての後背湿地には水田地帯が形成されていた。昭和24年には稲作の灌漑用水確保の目的から,米軍は上流の石川市伊波に石川ダムを建設した。しかし昭和47年以降,基盤整備事業でほとんどサトウキビ畑にかわり,現在ダムは一般の農業用水として利用されている。近年石川川の河川改修工事に関連してダムの整備も進みつつある。河口部にはマングローブ林が残る。ここに架かる国道329号が通過する石川橋は昭和6年に初めて完成し,これにより金武までの自動車交通が可能となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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