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大浦川
【おおうらがわ】


石垣島の北東部,平久保半島南部を北流する河川。方言ではウホーラカーラという。河川延長1.7km・流域面積2.69km(^2)。平久保半島基部の野底岳などの山地を水源とし,石垣市伊原間(いばるま)南西部を北流して伊原間湾に注ぐ。河川名は,伊原間湾が大きく湾入するため大浦と称したことにちなむか。上流から中流域は第三紀野底層の緑色凝灰岩,下流域は第三紀宮良層の礫岩が分布する。昭和57年上流に県営の灌漑排水用の大浦ダムが建設された。下流左岸には大浦山がある。石垣市川平(かびら)の「内原村の真世がなしいの神詞」の一節にカーラ・クーラ(久良)・プクインダ・プクイ桝とともにホーラ(大浦)の名が見え,神の国から来訪するマユンガナシが,平久保半島に上陸してカーラ・久良・大浦などを経たのち川平村に真世を授けると謡われている(カンフチィ/歌謡大成Ⅳ)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240023